泡沫で儚い記憶

あなたの幸せが ずっと、ずっと、つづきますように。 小さな砂粒があつまって、 大きな岩になるほどに。 その大きな岩の表面に コケが生えるほどまでに。

【読書】 ゴーストハント1 旧校舎怪談 / 小野不由美(著)

 

小野不由美の「ゴーストハント1 旧校舎怪談」を読んだ。元々は「悪霊がいっぱい?!」とライトノベルで発売されたものの、新装版。ブックオフで100円でした。

小野不由美と言えば、「十二国記」シリーズが有名ですし、最近では「残穢」が映画になったりしています。

 

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「ゴーストハント」シリーズは、その小野不由美の初期の小説です。

 

<あらすじ>

 

舞台は、主人公・谷山麻衣が通う都内の高校。旧校舎で心霊現象が発生し、渋谷サイキックリサーチという心霊現象の調査事務所が調査にやってくる。事故で助手に怪我を負わせ、高価な機材を壊してしまった麻衣は、弁償する代わりに所長・渋谷一也の助手の代理をすることになる。

 

主人公、谷山麻衣の一人称で語られていきます。ライトノベル特有のドタバタと恋愛がありますが、キャラクターの設定や会話に非凡なものを感じます。スーと物語に入っていき、キャラクターに感情移入出来る小説を書くのは、読みやすいのであまり感じないのですが、なかなか難しいです。

昔で言えば、赤川次郎の小説は会話がうまかったですね。

「ゴーストハント1」は、悪霊と思わせる現象がでてきますが、何とか力業で解決した感じで、あまり良い印象ではありません。

 

霊媒師、坊さん、巫女さん、悪魔払い等いろいろな人が、悪霊退散をしますがうまくいきません。旧校舎はますます牙をむいていきます。悪霊退散の結果は!? 麻衣とナルちゃんの恋の行方は!? という感じです。うーんお風呂の中で下半身浴をしながら、1時間ぐらいで読み終えるにはちょうどいい感じですね。

 

ゴーストハント1 旧校舎怪談 (幽BOOKS)

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十二国記 文庫 1-11巻セット (講談社X文庫―ホワイトハート)

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