泡沫で儚い記憶

あなたの幸せが ずっと、ずっと、つづきますように。 小さな砂粒があつまって、 大きな岩になるほどに。 その大きな岩の表面に コケが生えるほどまでに。

【雑記】 鞄を拾って届けたら大変なことになった

 

日曜日の朝は、スーパーに買物に行く。いつもは車で行っていたけど、天気がよかったので自転車でくりだした。うちの周りはいわゆる田舎の田園風景が広がっているので、歩道は広いのに歩いている人はいない。だいたい田舎の人は出かけるとなると500mしか離れてなくても車で行く。

 

買物を終え食材をリュックに入れて、久しぶりの自転車でかっ飛ばしていると、歩道におばちゃんが持っているようなビーズがあしらわれている手持ち鞄が落ちていた。歩道の真ん中においてあったので邪魔だと思い拾い上げてみると、免許証が入っていた。住所を見ると、拾った場所から自転車で5分位の所だったのでグーグルマップで家を確認し届けに行った。この時は、バックだけ本人に届けて「せめてお名前と住所を」「いえいえ、人として当然のことをしたまでですよ。では」と言って、颯爽と立ち去る予定だった。

 

近くまで来ると、その人らしき家の庭にパトカーが止まっていた。ちょっと嫌な予感がしたけど、警察の人に預ければいいやぐらいにしか思ってなかった。鑑識の人とか警察関係の人が6人ぐらいいて大事になっていると気がついた。とりあえず、この鞄がこの家の人のものかどうか確認して欲しいと伝えた。

 

家の中からおばちゃんが出てきてお礼を言われた。ただ、財布が入ってなく十数万円の現金が入っていたらしい。拾ったときには財布はなかったことを伝えると、警察の人が拾った場所へ連れて行って欲しいといわれ、自転車と原付でまた5分ほどかけて現場に行った。拾ったときの状況を説明し、調書を書くので元の家に戻って欲しいと言われ、また自転車で走っていった。汗だく。いつもは車道を走るんだけど、暑くて疲れていたのもあって歩道をちんたら走っていると、同じような手提げ鞄が歩道に落ちていた。

 

まさかと思い、拾い上げ中身をみてみると印鑑があり名前がさっきの免許証と同じだった。しょうがないので、その鞄をもって家に行き警察の人に届けた。

「2回連続で見つけることなんて滅多にないですよ」と警察の人に言われたので「じゃ、第一容疑者ですかね?」といってみた。とりあえずまた、拾ったところに連れて行って欲しいと言われ、自転車で往復。汗ダラダラ。背中のリュックが重い。

 

結局取られたモノはその二つの鞄だけで、中に入っていた財布だけが見つからないとのこと。「これって拾得物にならないんですか?」と聞いた。その方が手続きが簡単だと思っていた。が、家宅侵入されて盗まれて盗難届が出てるので、たくさんの書類を書かなければいけないらしい。しかも2つ拾ったのでそれぞれの書類が必要とのこと。手提げ鞄の中身をおばちゃんに確認してもらい盗難届と照らし合わせて、警察の人が書類に盗難届と手提げ鞄の中に入っていた物品を記載し終わるのを待っていた。

 

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その時に、おばちゃんが足跡をとった資料にサインをしていたり、事情徴収されていたのをぼんやりと聞いていた。犯人は深夜1時に家に侵入しいろいろと物色して、結局手提げ鞄2つだけ持っていったらしい。おばちゃんは「セコムに入っていたけど、在宅モードにしていたから、警報が鳴らなかった」とぼやいていた。おばちゃんの話を聞いたり、慰めたりしていたらやっと資料ができあがった。自分の住所と名前と電話番号を書き、備考欄に持ち主に返しました。と言われたまま記載し終了となった。結局、鞄を見つけてから2時間半拘束され、やっと解放された。おばちゃんににはすごく感謝されたけど、買物した秋刀魚が解凍されていたり豚肉の色が変わっていたりして食材がダメになっていた。

 

つづき↓

 

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