泡沫で儚い記憶

あなたの幸せが ずっと、ずっと、つづきますように。 小さな砂粒があつまって、 大きな岩になるほどに。 その大きな岩の表面に コケが生えるほどまでに。

【雑記】 棘のないハリネズミ

 

今日は会社が休み。会社のカレンダーは祝日と関係なく休みがあったりする。こういう日に同僚たちはゴルフに行っているらしいけど、ゴルフはやらないし休日まで会社の人と一緒にいるのは勘弁。そもそも会社の飲み会すらいかないのに。

 

よく会社の飲み会でコミュニケーションを!とか言うけど、酔っ払ったらなに話したか忘れちゃうしそんなので親睦が深められるとは思わない。結局、仲のいい同僚と飲んでおしまい。それだったら会社の休憩時間と変わらない。

 

でも仕事をする上で気をつけていることは、相手に失礼がないようにちょっとテンション高めで対応するようにしている。それが気に入らない相手でも。にこやかに朗らかに。怒ったり不機嫌な態度はとらない。そうすることが、仕事がスムーズに進むとわかったから。

 

入社したての頃は、上司とか関係なく自分の意見を突き通して対立したりしていた。それが正しい道だと思っていたし、会社が良くなる方法だと信じていたから。それが年をとるごとに、自分の周りにまとっていた棘棘がなくなり、自己主張することもなくなった。

 

仕事に対して、熱意がなくなったわけではなく、ハリネズミのように相手を傷つけ自分も傷つくことに疲れてしまったからかもしれない。所詮、一人の力で会社を改善していくことに諦めてしまったというものあるし。

 

上司が変われば、自分の評価が変わり、やっていることが同じでも文句を言われたり褒められたり。そんな外的要因で一喜一憂することがどれだけくだらないことなのかがわかったからかもしれない。

 

そんなふうに棘のないハリネズミは、いつの間にか「大人になったね」と言われるようになった。自分の意見を主張しないことが大人になることなのかはわからないけれど、それは相手に言わない、強制しないだけで自分の中では沸々と熱い血が流れているのは入社したときと変わらない。