【映画】 パレード
行定勲監督作品
驚愕のラストとかいううたい文句だったけど
そうでもなかった。貫地谷しほりがかわいい。中村ゆりがいろっぽい。
都内マンションでルームシェアをしている男性2人女性2人の話。将来に不安を抱えながらダラダラと生活している中に、ウリセンをしているサトルが加わり、ゆるく楽しかった生活が、徐々に影を落としていく。
サトルが「表面だけで、つながっている感じ」と答える場面がある。
家族以外と生活するためには、お互い深いところへ踏み込まないことがうまくやっていくこつなのもしれない。それでもゆるく繋がることで、心の隙間を埋めることが出来る。
都内で仕事をしていたときは、表面上だけのつながりの方がうまくやっていくことが出来た。決して本音では話さず、適当に相づちを打つ。若い頃はわからなかった世渡り術。それで満たされることはなく、地元の友達とバカ騒ぎして鬱憤を晴らしていた。
映画の中では、年長者の直輝にみんな悩みを相談し頼っていた。そんな直輝の心を隙間をラストではみんなで許すことで、表面的で無い心のシェアが出来たのかもしれない。
ルームシェアという閉じた空間ではなく、最後に旅行という外の空間へ皆で行くことで新たな関係が生まれるのかもしれない。
それでも、話的には中盤がだれてイマイチだった。
評価:★★★☆☆(3点/5点中)