泡沫で儚い記憶

あなたの幸せが ずっと、ずっと、つづきますように。 小さな砂粒があつまって、 大きな岩になるほどに。 その大きな岩の表面に コケが生えるほどまでに。

【映画】 エリジウム

ライムスター宇多丸師匠が大絶賛した「第9地区」2010のシネマランキングでも第5位になっていて、ラジオを聞いて「第9地区」を観たんだけど、そこまで大絶賛するほどでも・・・てな映画だった。

 

2010年は、自分の中のランキングは「第9地区」よりも「(500)日のサマー」が自分の中の1位で次が「インビクタス -負けざる者たち-」「SRサイタマノラッパー2女子ラッパー☆傷だらけのライム」だった気がする。

 

で、「第9地区」と同じ監督(ニール・ブロムカンプ)の「エリジウム」を観た。
第一感想は、「どっかで観た」でした。富裕層だけがコロニー(エリジウム)に住み、医療カプセルでどんな病気も治るのに、残されて地球の人たちはロボットに支配されている。病気に冒された主人公や地球人達はエリジウムへ行くことを望んでいる。なんとかエリジウムにいき、治療を受けたい!ってな映画。

 

主役はマット・デイモンだし、準主役は ジョディ・フォスターなのに、話がおもしろくない。話も映像もどっかで観たことある事の連続。ふと思ったんだけど、もしかしたら監督は、現在のアメリカ問題を描きたかったんじゃないのかなぁ と思う。
アメリカは健康保険がなく、十分な治療を受けられるのはお金を持っている富裕層のみ。そう考えると移民問題も含めて、作品の言いたいことがわかってくる。

 

それでも、コロニー(エリジウム)対地球人なんて、もろガンダムだし、エリジウムのセキュリティが緊急時に地球の民間人に衛星ミサイルを撃たせるほど貧弱だし、重要な情報は人を移動するだけでコピーできないの?とかクルーガーはなんでそんなにジェシカのいいなりなの?とか疑問点ばかりでぜんぜんスッキリしない。

 

既視感でいえば、日本刀に桜のアクションとか、脳に直接ケーブルを接続(甲殻機動隊)、前出のスペースコロニー対地球に住んでる人(ガンダム)などなど


SFが好きなら観なくても大丈夫、SFが嫌いなら観なくても大丈夫。
同じ2時間なら他の映画を観た方がいいです。

評価:★☆☆☆☆(1点/5点中)