泡沫で儚い記憶

あなたの幸せが ずっと、ずっと、つづきますように。 小さな砂粒があつまって、 大きな岩になるほどに。 その大きな岩の表面に コケが生えるほどまでに。

【映画】 アラビアのロレンス -完全版-

アラビアのロレンス」をみた。上映時間、約4時間の超大作。1962年の映画だから、古くさいかと思ったけど、ぜんぜんそんなことはない。ストーリーは

 

1914年、第一次世界大戦が勃発し、アラビアはドイツと結んだトルコ帝国の圧政下にあった。英国は、ドイツ連合軍の勢力を分散させるため、稀代の天才戦略家ロレンスをアラビアに派遣する。アラビ王族のファイサル王子の軍事顧問となったロレンスは、ハリト族のリーダー、アリや黄金を探し求めるアウダらとともに、独自のゲリラ戦法を駆使して反乱軍を指揮し、アラブ国民から砂漠の英雄とうたわれるようになる。だが次第に自分が軍上層部に利用されていることを知り、アラブ民族もまた、部族間の対立からロレンスを裏切っていく・・・。   (アマゾンより) 

 

アマゾンの紹介は 天才戦略家となっているけど、映画では軍隊の中でも変人扱いで、厄介者を現地へ送ったようになっているんだよね。

なんといってもこの映画のすごいところは 、CGを使っていない圧倒的なアラブの自然。真っ白な砂と青い空、向こうには蜃気楼があり、そこからゆっくりとラクダに乗ってくる男。港町を進撃するシーンで長いワンカットの後の夕暮れの海。砂漠は過酷なんだけど、美しい。

 

ストーリーも、ロレンスがイギリスの変人からアラブの英雄になっていく前半と、英雄として祭り上げられ、虚像と現実に悩む後半の対比がすばらしい。その対比に一役買っているのが、ハリト族のアリ。

また音楽もすばらしい。押しつけがましくなく、美しい映像の後押しをしてくれる。この映画は、映画館の大画面でもう一度みたい。

 

いま中東が大変なことになっているけど、この映画を観ると同じ事の繰り返しなんだなと、思う。

 

★(星5/5) 大名作!!