【雑記】 高い求人倍率に潜む闇
厚生労働省が発表した2016年5月の求人倍率は1.36。バブルだったころの1991年10月以来のの高水準。
厚生労働省が1日発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は0.02ポイント上昇の1.36倍だった。上昇は3カ月連続。QUICKがまとめた市場予想(1.35倍)を上回り、1991年10月(1.36倍)以来、24年7カ月ぶりの高水準になった。企業の求人数が引き続き伸びる一方で、求職者数が減ったことで求人倍率が上昇した。教育・学習支援業や訪日外国人の恩恵を受ける宿泊・飲食サービス業での求人が2割強伸びた。
1991年といえば僕が初めて就職活動をして会社に入った年。証券会社が大流行で、会社説明会に行けば車代として1万円もらえたり、昼食としてお寿司が出たり無駄に会社訪問をしてウハウハしていました。たいした苦労もなく何社も内定をもらっていた時代です。
今のアラフィフ世代は第2次ベビーブーム世代で中学校も40人学級10クラスとかあって人があふれていました。それでも高い求人率を出していた1991年と、少子化で人がいない今の求人を考えてみました。
求人要件の条件と求職者の希望
友達に2人の派遣社員がいます。本人たちの希望は正社員。Aちゃんはずっと転職活動をしていて、やっと正社員の採用が決まりました。ただし決まった先が離職率の高い保険会社の事務。ブラックの香りがぷんぷんします。Bちゃんは外資系企業の事務で働いていて、今月正社員になれると喜んでいました。箱を開けてみると、正社員ではなく契約社員。Bちゃんは派遣の延長契約を取り消し退職することになりました。
求人サイトを見てみると、募集しているのはブラック臭ただようサービス業か営業ばかりです。事務の仕事はほとんどありません。簿記やパソコンの資格をもっていても、ほとんどの企業は賃金の安い派遣での採用となっています。友達のように事務での正社員は求人がなく、ブラック臭する企業が求人率を上げている現状。これはコンビニや飲食店のバイトでも同じ事が言えるかもしれません。
人がいない!求められる待遇改善
今、どこのコンビニに行ってもアルバイト募集の張り紙がしてあります。飲食店も同じ。かといって、時給が上がっているのかといえば、茨城のコンビニで850円というところが一般的。数年前とあまり代わりません。かといって、時給を上げれば人が来るかといえばさにあらず。今後移民受け入れが始まれば、賃金の安い接客業は受け皿になるかもしれません。
そこまでして人を確保して24時間営業にこだわっている理由がしりたいです。マクドナルドは店舗によっては24時間ではなくなっています。そろそろコンビニなどでも24時間を考え直すかもしれませんが、深夜は商品の受け入れとか補充とか結構仕事があるんですよね。。。
コンビにだけでなく、ブラック臭がするサービス業も人が辞めないような待遇改善をしないと企業存続の危機になります。SNSの発展によって情報の拡散と共有が昔と比較にならないくらい早いので、悪い噂はすぐに広まります。(PCデポ・すき屋・温野菜等)
まとめ
なんか話がごちゃごちゃになってしまいましたが、言いたい事は
求人倍率が上がっても、やりたい仕事がない!
と言うことです。やりたい仕事の中にブラックではない待遇も含まれます。企業が待遇を改善しない限りもっと求人倍率はあがりそうです。