泡沫で儚い記憶

あなたの幸せが ずっと、ずっと、つづきますように。 小さな砂粒があつまって、 大きな岩になるほどに。 その大きな岩の表面に コケが生えるほどまでに。

【読書】 モンテ・クリスト伯/アレクサンドル・デュマ著

 

ちょっと前にディーンフジオカが主演でドラマをやっていました。そのドラマは見ていいないのですが、昨年デュマの三銃士を読んだので今年はモンテ・クリスト伯。

 

【あらすじ】

19世紀フランス。ナポレオンが倒れエルバ島に追放されていた頃、船乗りのエドモン・ダンデスは航行中に倒れた船長の代わりに託された手紙を持ち、故郷の港へ帰る。船主であるモレル氏から倒れた船長に変わり次期船長に任命されるが、それを快く思わない会計士ダングラールがいた。ドモン・ダンデスはメルセデスという婚約者がいたが、彼女を思う フェルナンに敵視されていた。ダングラールとフェルナンはエドモン・ダンデスがいなくなれば、次期船長と、メルセデスをそれぞれ得ることができると考え、エドモン・ダンデスを密告によってなき者にしようとしていた。

この時期は王政が復興していてナポレオン派は見つかると処刑されていたので、それを利用しエドモン・ダンデスがナポレオン派だと密告した。その証拠があるはずだと、検事代理のヴィルフォールに匿名の手紙を書く。エドモンはメルセデスとの結婚式の最中に連行されてしまう。ヴィルフォールはその手紙を見つけるが、内容がナポレオンがエルバ島からパリに向かう手紙だったのと、宛先がナポレオン派の自分の父親宛だったため、父親をかばうため、手紙を燃やし罪をすべて何も知らないエドモンに押し付けてしまう。

エドモンはナポレオン派の烙印を押され、海の孤島にある政治犯収容所シャトー・ディフに収監される。幸せの絶頂から一気に不幸になったエドモンは気も狂わんばかりになるが、脱走を試みていたファリア神父と出会う。ファリア神父から様々な知識を得たエドモンは、ファリア神父があるはずだと確信しているモンテクリスト島にある財宝を見つけると決意し、脱走する。

ここからエドモンの復讐劇が幕を開ける

 

 

200年前の小説ですが、無類の面白さです。その面白さはエドモンがそれぞれパリで成功を収めているダングラール、フェルナン、ヴィルフォールに復習するために緻密な計画をたて、それが実行されるところにあります。パリ社交界の描写とそれぞれの人物描写、会話の妙、メルセデスとの切ない再開、揺れる心、などがふんだんに書かれており、7巻をあっという間に読んでしまいます。

どのように3人に復習していくのか、エドモンがどのように周りに信頼を得るのか、ドキドキしながら、読んでください。