泡沫で儚い記憶

あなたの幸せが ずっと、ずっと、つづきますように。 小さな砂粒があつまって、 大きな岩になるほどに。 その大きな岩の表面に コケが生えるほどまでに。

【蹴球】 J1第1節 鹿島アントラーズ 対 FC東京

 

今季のJ1リーグが始まりました。南こうせつさんの君が代斉唱で始まったこの試合、鹿島の自滅でした。この前の試合のACLのときからセカンドボールが拾えなく、苦しくなる展開がこの試合でも見られました。

 

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石井監督は、新加入のペドロ・ジュニオールとレオ・シルバが鹿島のやり方にフィットしていると言ってますが、今まで見た試合はフットしているとは感じられず、それぞれの個人能力だけで、サッカーをしている感じでした。

 

その結果、いつの間にか陥ってしまったのが

 

レオ・シルバ 依存症

 

確かにレオ・シルバは素晴らしい選手ですが、中盤でボールホルダーに行ってしまいかわされたりボールロストをしてしまう場面が見られました。他の選手達も、とりあえずレオ・シルバに預ければなんとかなるみたいなパスが多く、今日の試合のようにレオ・シルバが不調だと、攻撃も守備もうまく繋がらなくなってしまいます。

永木でさえ、鹿島のやり方を覚えるのに半年はかかったのですから、今日の試合も小笠原、永木で初めて途中でレオ・シルバを入れたほうが効果的だった気がします。

1点を追いかける後半、中盤でボールを持っても他の選手が動き出さず、ボールを出すところを探しているようでは、効果的な攻撃はできません。

 

攻撃では、ペドロ・ジュニオールと周りの連携がうまくいっていません。バイタルエリアでパスが繋がらずシュートまで持ち込めません。前半、鹿島のシュートが0本だったのでかなり重症です。

守備も、クォンスンテと植田の連携が悪く、ひやりとする場面が多かったです。

 

いくら試合感覚が短いとは言え、今日の試合は最悪でした。東京がうまかったかというと、全然そんなことはなく、しょっぱい試合でとても寒かったです。

とりあえず、甲府戦ではペドロ・ジュニオールとレオ・シルバを外して、三竿や赤崎にチャンスをあげて欲しいです。

 

 

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【蹴球】 鹿島アントラーズのユニフォームが届きました

 

鹿島アントラーズのシーズンチケットと一緒にユニフォームを買いました。毎年、背番号に悩みます。昨年はクラブワールドカップで活躍した柴崎選手でしたが、移籍をしてしまったので、小笠原選手にしました。

やっぱり鹿島アントラーズの精神的支柱として小笠原選手は外せません。本人は40歳までやるみたいですが、いつ引退するかわからないので、40番にしました。

 

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今年は、紺ベースなので違和感があります。サイズはLLにしました。通常で着るには大きすぎるのですが、試合会場で下に着込むのでこのくらいがちょうどいいです。

 

昨年のチャンピオンの証、金色のエンブレムです。

 

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2016シーズンDVDも購入しました。

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昨年のクラブワールドカップの決勝で、レアル・マドリーと戦った姿をみて、サポーターになった人が明日、たくさん来そうです。

 

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【読書】 「蒲田行進曲」 つかこうへい著

 


映画にもなった「蒲田行進曲」映画は見ていないけれど、なにかのパロディで階段落ちと「銀ちゃんかっこいい~~~」という台詞は知っている。古本屋で10円で売っていて、ずっと本棚に眠っていたけれど、なんとなく読んでみた。

 

【あらすじ】


映画『新撰組』で、はじめて主役を演ることになった銀四郎。その恋人で、かつてのスター女優小夏。そして銀四郎を慕う大部屋のヤス。―銀四郎は、あたらしい「女学生のような」女の子に熱を上げ、妊娠した小夏をヤスに押しつけようとし、小夏は銀四郎を諦めてヤスを愛しようとつとめ、ヤスは「大好きな銀ちゃん」の言うままに、お腹の赤ん坊ごと小夏を引き受け、小夏との家庭を築いていこうとする。サディスティックなほどにマゾヒスティックに、傷つき、傷つけることでしか成立しえない「酷薄な愛」を描いたつかこうへいの代表作。第86回直木賞受賞。

  

蒲田行進曲 (角川文庫 緑 422-7)

蒲田行進曲 (角川文庫 緑 422-7)

 

 

 

時代設定は昭和の粗雑で口が悪い時代のことなので、読んでいると胸糞が悪くなる台詞もある。でも「本を読む時は、価値観を持ち込まず、まっさらな状態で読む」ということを心がけ、自分がヤスだと思ってどんどん読んでいった。

 

大部屋役者のヤスが大スターの銀ちゃんに心酔し、銀ちゃんのことを思って行動する様は滑稽だけれども、わかる気がする。そんな銀ちゃんから、憧れの女優だった小夏と結婚を押し付けられても、小夏のおなかの中に銀ちゃんの子供がいたとしても、銀ちゃんの頼みだからと、受け入れてしまう。

そんなヤスが小夏と結婚し、だんだんと本気で小夏のことを好きになるにつれ、小夏は憧れの銀ちゃんの女だったという嫉妬とジレンマで、身を焦がすような態度をとってしまう。

 

好きだからこそしてしまう、暴力と束縛とののしる言葉。こんな事言いたくないのに我慢が出来なくて、つい口にしてしまう。そんな自分がいやで、小夏を避けるようになり、銀ちゃんをもっと輝かせるために、決死の覚悟で「階段落ち」を演じる。もしかしたら、ヤスが小夏に悪態をついたのは、小夏がヤスのことを嫌いになって、階段落ちで死んだ後に、銀ちゃんと幸せになってほしいからと思ったのかもしれない。

 

好きなシーンは、銀ちゃんが小夏にプロポーズをするところ。やっぱり男性は別れた女性が他の男と幸せになるのが、許せないのかもしれない。俺のほうが幸せにできると思ってしまう。そういう意味では男性の方が未練がましい。

 

相手を思いすぎてとった行動が、行き過ぎてしまい、どうして思い通りにならないんだというジレンマを生み、銀ちゃん、小夏、ヤスの関係をゆがめていく。相手のことを思っているのに!という感情は日常でもよくある。この小説は、その姿を滑稽に喜劇として、身を焦がす悲劇として書かれている。

 

読むときは自分はヤスなんだ! 銀ちゃんかっこいい! と思いながら読むとラストに熱いものが込みあげてきます。今度は映画を観なければ。お勧めです。

 

 

 

銀ちゃんが、ゆく―蒲田行進曲 完結篇 (つかこうへい劇場)

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蒲田行進曲 [DVD]

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【読書】 ビブリア古書堂の事件手帖 1巻  ~栞子さんと奇妙な客人たち~

 

ライトノベルという分野がある。中高校生がよく読んでいるようで、うちの娘達も西尾維新の小説をよく読んでいた。今回読んだ「ブリビア古書堂の事件手帖 1巻  ~栞子さんと奇妙な客人たち~」もライトノベルの一種で日常謎ミステリ系というらしい。

 

あらすじ

 

 北鎌倉の駅の近くにある「ビブリア古書堂」には、若くて美人な店主がいる。たまたまそこで手伝うことになった主人公とビブリア古書堂に集うお客さんが持ってくる古書に関わる不思議な謎の物語たち。

 

『ビブリア古書堂の事件手帖』公式サイト

 

biblia.jp

 

ライトノベルというジャンルがどういうものがわからないけれど、昔あった「キマイラ」シリーズとか「ダーティ・ペア」シリーズが当てはまるのだろうか。ライトミステリといえば、赤川次郎だけれども彼は「マリオネットの罠」という上質なミステリを書いていたりして単純なライトミステリ作家とはいいづらい。

 

この「ビブリア古書堂の事件手帖 1巻  ~栞子さんと奇妙な客人たち~」は4篇の連作短編が載っており、1話の「ビブリア古書堂」の美人店主との出会いと、主人公の祖母の謎が夏目漱石全集から辿られている。

 

一通り最後まで読んでみた。きれいなイラストの表紙には、目を伏せている長い黒髪で巨乳の女性。しかも人見知りで他人と話すと緊張してしまうけれど、本の事になるとスラスラと話したり、些細な事からいろいろなことを推理したりする。

まず、この人物設定が男性に媚びているようで、こんな女性好きでしょ?と言われているみたいで胸がムカムカする。

 

話も無理やりな展開と、こじ付け的な推理で「はぁそうですか」という感想しかない。ミスディレクションを多用しているけれど、ミス・マープルみたいに説得力がないし、「黒後家蜘蛛の会」のヘンリーのような理路整然な推理もない。

 

ライトノベルの定義はわからないけれど、本格小説のように文章の間から人生の示唆がにじみ出るものではない小説で、簡単に読めなにも残らない小説を言うのであれば、この連作短編集は、人物描写も推理も謎もすべてライトだと思う。

 

全7巻まで出ているけれど、多分もう読まない気がする。

つか黒後家蜘蛛の会を再再再読中。

 

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

 

 

ミス・マープルと十三の謎 (創元推理文庫 105-8)

ミス・マープルと十三の謎 (創元推理文庫 105-8)

 

 

黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)

黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)

 

 

 ※誤字を直しました。