【読書】 全ブロガー必読! 「ひげうさぎ先生のだれでも書ける文章教室」
著者からのコメント
前著『子どもを本嫌いにする9つの方法』から1年。「ひげうさぎ先生シリーズ」の2作目ができました。
今回は「文章教室」がテーマです。小学生の書く力が上達するちょっとしたコツとアイディアをまとめました。
(もちろんおとなが読んでも参考になる内容です)
たとえば日記。書き出しに「今日、ぼくは」と書いては“いけない”と教えます。文を短く、「。」ひとつを「500円玉」に見立てて書いてごらんとアドバイスします。「きれい」ということばのかわりに...[ナイショ]...とヒントをあたえます。たったこれだけで、子どもの書く文章が変化してきます。そういう具体的な指導例をたっぷりご紹介しました。
ところで、本書のセールスポイントはそれだけではありません。「文章教室」と銘打った文章作法の本ではありますが、本書には「ドラマ」もあります。作文を書きながら成長していく子どもたちのドラマです。
「子どもって、こんなに書けるようになるものなんですね」
「こういう作文の授業をうけている子どもたちがうらやましい」
読み物としてもたのしめる本。そこが一般の文章作法の本とはことなる本書の隠し味になっています。
・日記や作文に苦労している子どもたち
・そういう子を持つ親御さん
・教室で作文指導をなさる先生方
・文章を書くことに苦手意識をお持ちのおとなの方
「教育」に関心のあるすべてのみなさんにたくさんたくさん読んでいただきたい本です。
小学生向けに書かれている作文の書き方の本です。
著者は学校の作文の授業に、先生が生徒に作文の書き方を教えていない!と言っています。作文に「なにを」「どう」書けばよいか指導していない。と言います。
「よく考えて書きなさい」
「もっと詳しく書きなさい」
「もっと長く書きなさい」
そういわれても、どうやって考えるのか、何を詳しくなのか、どうすれば長く書けるのか、その指導がなければ、小学生だって、大人だって、文章を書くことが苦手になるのは当たり前です。
文章を書くことが苦手なのに、ブログやツイッター、Facebookは大流行です。
いい文章を書きたくても、どう書いていいかわからない、何をブログに書いていいかわからない、思い当たる人は是非この本を読んで下さい。
具体的に、上達のポイント三条件として
- 「一文一義」に徹すること
- 「今日、僕は、思う、キレイ、でも」を使わないこと
- そのかわり「見たこと」を書く=「描写をする」こと
です。ここに僕なりに付け足したいのは すごい!は使わない
そのかわり、何がすごいのかを描写するようにしています。
★おふぃす ひげうさぎ★ http://www.higeusagi.com/
からの引用
「卒業生のみなさん」 と、よびかけの○○君が体育館にひびくような声 で言った。 すごいなぁ、よくあんな声をだせるよな。僕なん て、マイクを使ってやっとだよ。○○君は卒業式の 練習になると声が変わるんだ。 僕も一度はだしてみたい。きっと、言いおわると きもちいいだろうな。 となりにいる○○○君は僕の声が一番だって言う けど、となりだからむりもない。 本番のときぐらいは、○○君みたいな声を出して みたいな
ジー。 ぼくは○○君をずっと見ていた。しかも授業中に。 ほっぺが丸い。プクプクしててきもちがよさそう。 と、なにげなく○○君にテレパシーをおくった。す ると、○○君がこっちを向いた。いっしゅんすごく ビビッた。 こっちをむき、「?」というかんじで見て、また前 をむいた。ぼくはあぜんとした。まるで『ユウキ』 みたいだ。○○君とぼくは気が合うのかなぁ。 でも、6年になったらわかれるかも。だけど6年 になってもまたテレパシーをおくって、こっちをむ いた人をさがせばいい。 でも、○○君とぼくは「うんめいの赤いいと」で むすばれているかも!
私は今日もドッジボールをした。もうドッジボー ルをやるのはにっかになっている。 私は1学期も2学期も外ではあまり遊んでいない。 遊んでもつまらなかった。 でも、3学期はちがった。男女いっしょにドッジ ボールをやりだした。 きっかけは、○○さんと○○くんがボールのけん りはどっちかともめていた。そしたらだれかが、 「じゃあ、いっしょにやれば」 と言い出したのがきっかけ。それがなかったらや ってないと思う。 もう5-1でやる時間はすこししかない。私はそ れがちょっと悲しい。 でも、6年になってもドッジボールはできる。5 -1とはもうできなくなるけど、6年になって新し い人とドッジボールができると思う。 6年になってもドッジボールがつづくといいなあ。
やばい、小学生に負けてる。
ブログは口語で書き、作文の方が文学的かもしれないけど、書く視点は同じ。
毎日、いろんな発見をして、文章力がアップしたらいいな。